ものつくり2 | 2026-08-23更新 | 武蔵野市・三鷹市・杉並区の不動産|ピタットハウス武蔵境店・阿佐ヶ谷店

  • ものつくりとものあつめ2026-08-23

    以前、このブログで趣味で作っているコインの展示ボックスを紹介した丹羽です。

    ものつくり

    あれから約一年。


    当時、「コインが増える毎に段を重ねて増やしていく予定です」と書いていましたが、本当に増えました。
    現在、展示ボックスは6段まで完成しています。

      

    最初は一段だけだったものが、コインが増えるたびに一段、また一段と作り足していき、気が付けば随分と大きなものになりました。
    ただ、これでもまだ完成ではありません。
    あと一段、7段目を作ったところで、この展示ボックスは完成にしようと思っています。
    そして肝心の中身の方も、まだ途中です。

    最終的に集めようと思っているコインは全部で164枚。
    ただ珍しいコインを集めるというよりも、古代から中世そして現在へと続く歴史を、当時の人々が手にしていたコインを通して辿ってみたいと思っています。
    164枚すべてが揃うのは、まだまだ先になりそうです。

    せっかくなので今回は、この中から有名な人物のコインを3枚だけご紹介します。

    一枚目は、アレクサンドロス大王のテトラドラクマコイン。
     
    表面には、ライオンの頭皮を被った英雄ヘラクレス(アレクサンドロスを模したと言われる)
    裏面には、ゼウスの座像と、ΑΛΕΞΑΝΔΡΟΥ「アレクサンドロスの」の文字


    紀元前4世紀、ギリシアからペルシア、さらにインド方面にまで遠征し、巨大な帝国を築いた人物です。
    今から2300年以上も前、彼が生きていた時代に実際に使われていたコインが、こうして現在まで残っています。
    ちなみに彼の父親、フィリッポス二世のコインもとてもかっこいいです。

    二枚目は、ユリウス・カエサル。
     
    表面には、ヴェールを被ったカエサルとDICT·PERPETVO CAESAR「永久独裁官カエサル」の文字
    裏面には、ウェヌス女神が立ち、槍と勝利の象徴であるヴィクトリア像を手に持つ


    「賽は投げられた」「ブルータスお前もか」などの言葉でも知られ、ローマの歴史を大きく変えた人物です。
    このコインは、共和政ローマでは極めて異例だった存命中の自身の肖像を刻ませた、暗殺直前の一枚です。
    2000年以上前のローマで、この小さな銀貨を誰かが実際に手に取り、物を買ったり、誰かに渡したりしていたのだと思うと、不思議な感じがします。

    そして三枚目は、コンスタンティヌス大帝。
     
    表面は、コンスタンティヌス1世とCONSTANTINVS AVG「アウグストゥス、コンスタンティヌス」の文字
    裏面は、VOT XX 「統治20周年の誓願(Vota Vicennalia)」の文字


    ローマ帝国の歴史の中でも非常に重要な皇帝で、キリスト教を公認し、古代都市ビュザンティオンを大規模に改造し、『新しいローマ』としてコンスタンティノープルを築きました。
    西ローマ帝国は、西暦476年に歴史から姿を消しますが、東ローマ帝国はその後も西暦1453年まで続きコンスタンティノープルは、その首都として栄え続けます。
    アレクサンドロス大王からコンスタンティヌス大帝まで、およそ600年以上。
    教科書の中では遠く離れて見える人物たちが、小さなコインとして同じ箱の中に並んでいるところも、この趣味の面白いところです。

    残るは最後の7段目。
    箱が完成するのが先か、164枚のコインが揃うのが先か。
    おそらく箱の方が先だと思いますが、のんびり完成を目指したいと思います。

    こうして古いコインを集めていると、時々不思議に思うことがあります。
    2000年以上も前に作られた小さなコインが、国が興り、滅び、時代が大きく変わっても、誰かが持ち、誰かが残し、そしてまた次の誰かへと渡され、今こうして自分の手の中にある。

    考えてみれば、私たちが普段扱っている不動産にも、少し似たところがあります。
    新築には新築の良さがありますが、中古の建物にも、今あるものを活かしながら、次に住む人へと繋いでいく良さがあります。
    そこにある魅力を見つけ、次の人へ伝えていくことも、不動産会社の大切な仕事の一つだと思います。

    そして世の中には、私たちが普段扱う中古住宅よりも、さらに長い時間を生きてきた建物があります。
    何十年、時には百年以上もの間、人から人へと受け継がれてきた家です。
    古いものを何でも残せばいいとは思いません。
    それでも、残す意味のあるものまで、古いという理由だけで失われてしまうのは、少し寂しい気がします。

    新しいものをつくること。
    今あるものを活かすこと。
    そして、長い時間を生きてきたものを、もう少し先の時代へ繋いでいくこと。

    2000年前のコインを眺めながら、そんなことを考えます。
    不動産の仕事をしながら、いつかそんな古い建物とも向き合ってみたいと思っています。


    ページ作成日 2026-08-23

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